食事療法

アトピーや美肌作りで摂取すべき食事

アトピーの改善や綺麗な肌を保つために必要な栄養素は主にビタミン、ミネラル、コラーゲン、リノレン酸を含む食品などが挙げられます。

また、健康を維持するためには蛋白質が必須となりますが、蛋白質を含む食品は同時に脂肪も多く含む食品が多いため、低脂肪で蛋白質を摂取できる食品を選ぶのが良いでしょう(コラーゲンも蛋白質の一種です)。

昔はアトピーの原因は蛋白質であるとして、蛋白質を除去食と考える人もいましたが、正確には、蛋白質そのものがアトピーの原因なのではなく、脂質が蛋白質の性質を変化させアレルギーを引き起こしている場合がほとんどです。

下手に蛋白質を除去して食事をすると健康を害してアトピー症状が悪化する場合があるため、脂を抑えて蛋白質を摂取するよう心がけましょう。

上記を踏まえて、アトピーを改善して綺麗な肌を作る食品をカテゴライズすると以下のようになります。

アトピーを改善して綺麗な肌を作る食品
  • 低脂肪で蛋白質やカルシウムなどを含む食品
  • ビタミン、ミネラルを含む食品
  • コラーゲンを含む食品
  • リノレン酸を含む食品

具体例

  • 主食(白米、玄米、麦、パン、など)※ アトピーに米とパンはどちらが良い?
  • 野菜(ほうれん草、小松菜、ニンジン、カボチャ、など)
  • 海藻(わかめ、昆布、のり、ひじき、など)
  • 豆腐(蛋白質、アミノ酸が豊富)
  • ゴマ(蛋白質が豊富だが、油も多いのでほとほどに)
  • 魚(小魚や白身魚など)
  • シソ(αリノレン酸が豊富)
  • 大豆(αリノレン酸が豊富)
  • ゼラチン(コラーゲンが豊富)
  • ふかひれ(コラーゲンが豊富)

ただし、これらの食品ばかりを摂取するのではなく、食事全体のバランスを取るようにしてください。何事も極端にではなくほどほどが良いのです。

アトピー治療, 食事療法

食物アレルギーは、ちゃんと検査して判断しましょう

自分が食物アレルギーだと思っている人は全体で25%~45%。しかし、本当に食物アレルギーがある人は成人で1~2%、子供でも3~4%程度だと言われています。

アトピー性皮膚炎などの場合も、食物アレルギーよりも、ハウスダストやダニ、都心の空気などがアレルギーの原因であることが多いです。

また、食物アレルギーの人でも、その食品を3ヶ月から半年ほど除去食を行うことで、免疫ができて食べても大丈夫なようになることが往々にしてあります。

自分は食物アレルギーだからと思い込んで、勝手な除去食を行うと逆に健康を害するかもしれません。

病院で検査を受けたり、医師と相談して負荷試験(アレルギーの原因かも知れない食品を数日おきに摂取しながら様子をみていく試験)を行ったりして、本当に食物アレルギーかどうかをチェックしてみましょう。

また、前述したように食物アレルギーでも3ヶ月から半年ほど除去食を行うと免疫ができる場合があるため、半年ごとくらいに再チェックすることをお勧めします。

食事療法

米とパン

アトピー性皮膚炎の人の中には米を除去してパンを食べる人もいるようですが、当サイトでは米の除去はあまりお勧めしません。

米が問題視される理由は、米の中で特に白米が酸性食品であることと、一緒に食べるおかずとして肉などの動物性食品が選ばれやすいという理由からです。

しかし、パンもバター、マーガリン、ピーナツバター、ハム、マヨネーズ、ヨーグルトなどの動物性食品や植物油、砂糖などを多く含むものを一緒に摂取してしまいがちです。

問題なのは、食べる量と一緒に食べるおかずなのです。

日本の気候や風土を考えれば、やはり主食は米にすべきでしょう。

日本人の場合、米を主食とすれば、漬物、豆腐やワカメの味噌汁、焼き魚、ほうれん草、小松菜、ゴマのふりかけなど、アトピーや美肌作りに対して効果のあるビタミンやミネラルを含むおかずを選択しやすくなります。

また、白米の酸性が気になるという方は玄米を選択すれば、より効果的でもあります。

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